促進膨張試験
土木・建築
コンクリート構造物の試験
OUTLINE
サービス概要
促進膨張試験(残存膨張試験)とは
ASR(アルカリシリカ反応)に起因する潜在的な膨張を調べる試験です。
コンクリートは様々な要因によって劣化していきますが、促進膨張試験により、原因を明確にすることで維持管理に備えることができます。
構造物の将来的な膨張率を予測することで現状把握、補修を検討する上での対策として促進膨張試験への関心が高まっています。
採取したコアを所定の条件で養生することで、残存膨張性を見ることができます。残存膨張性は将来の膨張性を評価するための参考となります。
ASR(アルカリシリカ反応)による膨張率の評価
試験方法 | 促進養生の条件 |
JCI-S-011 (旧JCI-DD2法) |
40℃ 湿度95%以上 |
カナダ法 (1mol/L-NaOH浸漬法) |
80℃ NaOH溶液浸漬 |
アルカリ溶液浸漬法 | 80℃ NaOH溶液浸漬 |
デンマーク法 (飽和NaCl浸漬法) |
50℃ NaCl溶液浸漬 |
FEATURES
特徴
01
JCI-S-011(旧:DD2法)
促進膨張試験のうち唯一 国産試験として周知されています。
コア径Φ80程度のコアでも対応できますが、供試体体積が小さくなるにつれアルカリの溶脱が増して膨張率が小さく評価される
と報告されています。
◆コア径:100㎜
◆判定日数:13週間(膨張の収束まで)
◆目的:解放膨張、残存膨張の測定
02
カナダ法
モルタルバーの試験であるASTM C 1260の測定方法と判定基準をコアに応用した試験です。
特徴としては遅延膨張性骨材やペシマム混合率を有する骨材を評価できるとされています。
◆コア径:50㎜
◆判定日数:14日
◆目的:アルカリシリカ反応の確認
設備
送風定温恒温器
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