下水道におけるマイクロプラスチックの評価事例
2022.09.22 技術情報

〇マイクロプラスチックとは?
5mm以下のプラスチック片がマイクロプラスチックと定義されており、工場で製造されたマイクロビーズ等を一次マイクロプラスチック、自然環境中で破砕・細分化した物を二次マイクロプラスチックと定義されています。下水道は環境におけるマイクロプラスチックの主要な汚染源と想定されています。
〇キーワード
FT-IR、マイクロプラスチック、下水道、調査
〇調査内容について
環境中のマイクロプラスチックの評価法には,環境省から公表されている「漂流マイクロプラスチックのモニタリング手法調和ガイドライン」,「河川マイクロプラスチック調査ガイドライン」等があります。弊所では上述の文献の他、日本下水道協会の研究発表等を参考として「公益財団法人 愛知水と緑の公社」と共同で下水道におけるマイクロプラスチックの調査手法の検討を行いました。
下表の条件にてマイクロプラスチックの実態調査を実施した結果、浄化センターにおける除去率が99.9%であるという結果が得られました。
〇実態調査における試料採取の様子
〇顕微FT-IRを用いた分析の様子
〇分析結果報告書の一例
環境中や下水道中のマイクロプラスチックについて、その量や種類の把握を検討されておりましたら、調査・分析手法についてご予算に合わせたご提案をさせて頂きます。